[研究テーマ1] ヒストンアセチル化関連酵素群の生理機能の解析

 ヒストンアセチル化および脱アセチル化はクロマチン構造の変化を介して遺伝子発現調節に寄与している。ヒストンアセチル化を触媒するヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)は約20種類、脱アセチル化を触媒するヒストンデアセチラーゼ(HDAC)は18種類ほどが知られているが、個々の役割については不明な点が多く残されている。本研究室では、特にHATの一種であるGCN5およびPCAFの機能解析を重点的に進めている。

 

[研究テーマ2] 食品に含まれる生理活性物質によるエピジェネティクス修飾と細胞機能調節作用の解析

 天然有機化合物の幾つかがヒストンのアセチル化に影響を及ぼすことが明らかになってきた。例えば、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールは、サーチュイン(HDACの一種)遺伝子を活性化することが報告されるなど注目を集めている。当研究室でも、カレースパイスの成分であるクルクミン(HATの一つであるp300の阻害剤としても知られる)やブドウ果皮などに含まれるレスベラトロールが白血球のスーパーオキシド産生能を顕著に亢進することを見いだした。

 種々の食品由来の生理活性物質によるヒストンアセチル化調節とその細胞機能制御への影響について詳細に解析し、機能性食品創世の基盤データとしたい。

 

[研究テーマ3] 生体内活性酸素産生能制御機構の解析

 当初、生体内活性酸素産生機構の解析は食細胞のスーパーオキシド産生系(Nox2)を中心に為されてきた。近年、様々な組織・細胞に活性酸素産生系(Nox1〜5、Duox1&2)が存在することが明らかとなり、これらの生理機能の解析が注目を集めている。生体内活性酸素産生能制御機構の解析を通して、この系と生体防御、情報伝達や発ガンとの関わりを明らかにしたい。 

 

[研究テーマ4] 乳糖資化性酵母を用いた真正牛乳パンの開発と改良